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【はじめに】
 このコーナーでは、東洋医学の薬剤である漢方薬について解説をしてゆきます。段階を追ってその特徴や理解の仕方、本来の用い方などについて御紹介いたします。

第1章『漢方薬の特徴』

1-1. 成り立ち
 漢方薬の成り立ちには普段我々が扱い慣れている西洋薬とは異なった特徴が幾つかあります。
1) 生薬が使われているということ
 西洋医学の薬剤は有効成分が発見されるとそれを単離することによって、また合成することによって得られます。この場合有効成分が単一なのだからその効能も限定されます。しかしこれとは異なり、漢方処方は生薬から成り立っております。漢方処方は生薬の組み合わせによって成り立っております。1つの生薬には有効成分が1つではなく複数含まれていますので、単独の有効成分からなる西洋薬と同じように効能が1つに限定されるとは限りません。「1つの生薬に複数の効能がある」と言い換えることもできます。

2)複合剤であるということ
 その複数の有効成分を含む生薬をさらにいくつか混合することにより得られるのが漢方処方です。葛根湯という有名な処方がありますが、これは「葛根湯という単一成分からなる薬剤」ではなく「桂枝、芍薬、生姜、大棗、甘草、麻黄、葛根」という7つの生薬の複合剤なのです。ということは、このそれぞれ7つの生薬が含んでいる複数の有効成分(つまり効能)がさらに複雑に重ねられたものが葛根湯だということです。つまり、1つの処方に沢山の有効成分が含まれているわけです。ですから、「有効成分⇔効能」といった西洋医学的論理をそのまま持ち込んで漢方薬を解釈しようとすれば、それは非常に複雑なお話になってしまうということがご理解いただけると思いますし、1つの処方にいろいろな適応症があるということも納得していただけると思います。
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